仕事で怒られることは誰にでもあるし、誰でも嫌なことです。
しかし「怒られるのが怖い」という精神状態のまま放っておくと、心身に影響をきたしてしまう危険性があります。
怒られることが萎縮してしいまうほど「怖い」と感じるのであれば、怖いと感じる理由を突き止めて、適切な対処をすることが大切です。
この記事では、
- 怒られるのが怖い理由
- 怒られるのが怖いを克服する方法
- 怒られないようにするための予防策
について詳しく解説していきます。
会社で怒られることに怯える生活から抜け出したいという方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
怒られるのが怖い理由
仕事で怒られるのが怖いと感じている理由は主にこの5つに集約されます。
- 怒られることに恐怖心がある
- 存在価値を否定されたように感じる
- 相手から嫌われることを恐れてる
- 周りの目が気になる
- 会社での居場所が無くなるのが恐れてる
怒られることに恐怖心がある
人は誰しも子供の頃から怒られる経験をしてきてます。過去に怒られた経験から「怒られる=怖い」という感情が潜在意識が埋め込まれています。
例えば、
- 言うこと聞かないと家を追い出すよ!と親から怒られた
- 部活で鬼監督から怒られてしごかれまくった
こういった、立場が上の人間から怒られたことが恐怖体験として残っているため、「怒られる=怖い」と感じてしまうのです。
存在価値を否定されたように感じる
人間とは他人から「自分が価値のある存在である」と認めてもらいたい生き物です。
しかし他人から怒られると「自分の存在価値が否定された」ように感じてしまいます。
真面目な人や自信のない人ほど、他人から怒られたことをまともに受け止めてしまい「自分はダメな人間だ」と深く考えてしまいます。
その結果、怒られることに対して必要以上に怖いと感じてしまうのです。
相手から嫌われることを恐れてる
他人に依存する傾向がある方は特にそうですが「他人から怒られる=その人から嫌われてしまう」という脅迫観念が働きます。
仕事の上では「怒る」ことと「嫌う」ことは必ずしもイコールではないのですが、やはり上司・同僚や取引相手など仕事で密接に関わる人から怒られると「嫌われてしまうかもしれない」という心理になってしまい、怒られることが怖いと感じてしまいます。
周りの目が気になる
職場で周りに同僚がいる中で、他人から怒られると周りの目を気にしてしまい「恥ずかしい」「カッコ悪い」という気持ちになります。
なので当然人前ではなるべく怒られたくないという気持ちから、怒られることへの恐怖心を感じてしまいます。
会社での居場所が無くなるのが恐れてる
会社の上司は自分の評価者であるため、上司から怒られると評価を下げられるかもしれないという恐怖心があります。
実際はただ「誤りを正している」だけだったり「部下の成長のために指導している」だけだったりすることも多々ありますが、「他の部署に飛ばされてしまうのではないか」「会社をクビになってしまうのではないか」という不安から、怒られることが怖いと感じてしまいます。
怒られるのが怖いを克服する方法
では怒られることへの恐怖心を克服するにはどうすればよいでしょうか?
- 自分に自信をつけるための行動を起こす
- 相手の感情は必要以上に気にしない
- 自分を否定しない
自分に自信をつけるための行動を起こす
怒られることが怖いと感じる大きな要因は「自分への自信の無さ」です。
自分に自信を持っていれば、他人から怒られたとしても心が折られて怯えてしまうことはありません。冷静に相手の言葉を受け止め、自分が反省すべき点は反省する。相手の勘違いだったり、自分に落ち度がないのであれば、ちゃんと誤解を解く説明をするなど冷静に対処することができます。
自分に自信をつけるための行動は色々ありますが、例をあげると以下のようなものです。
体を鍛える
例えばジムに通って体を鍛えるのは誰でもすぐにできるおすすめな手法です。
肉体を鍛えて体型がたくましくなり腕力もついてくると、動物本能的に「自分は強い存在」という自信が湧いてきます。
会社以外のコミュニティに参加する
会社内ではどうしても「上司と部下」「先輩と後輩」のようなヒエラルキーに縛られるため、自分が弱い立場にあると自信を付けにくくなります。
しかし、例えばスポーツ同好会だったりボランティアでも何でもいいので会社外のコミュニティに参加すると、そこには会社のように強力に縛られるヒエラルキーは存在せず、みんながフラットな立場で交流できます。
その中で少し努力して組織に貢献したり、メンバーから喜ばれたりする経験を積むと、「自分が組織に影響を与えた」「他人から求められてる」という自信につながります。
資格を取る
何の資格でもいいですが周りの人よりも一歩秀でたスキルを持っていることは自信につながります。
できれば自分の仕事で活用できる資格だと理想的です。周りの人がうまくできないことを自分ができれば自信につながりますし、それをきっかけに周りから一目置かれるようになるかもしれません。
ただし全く仕事に関係ない資格でも大丈夫です。とにかく他人が持っていない何らかのスキルを身につけることができれば、自分に自信を持つきっかけになります。
相手の感情は必要以上に気にしない
相手の怒りの「感情」自体は必要以上に気にしないようにすることがポイントです。
大切なのは、怒られた内容を冷静に受け止め、自分が間違っていることがあればそれを反省して次に同じことをしないことです。それが自分の成長につながりますし、相手の信頼を回復することにもつながります。
なので、相手に怒られたことをきっかけに「もう同じミスをしないようにしよう!」と思えばよいだけのことです。
怒られたこと自体は気にしても何も意味はありませんので、必要以上に気にしなくても大丈夫です。
自分を否定しない
怒られても「自分はダメな人間だ」と自分を卑下しないことが大切です。
他人から怒られたとしても、自分の考えがあって行った行動なので、それを否定する必要はありません。
相手の言い分を聞いて「反省すべき」と思うことがあれば、次また同じことを繰り返さないように気をつければいいだけです。
怒られないようにするための予防策
はっきり言って仕事をしていて怒られない人なんていません。誰でもたまに怒られることは必ずあります。
ただ「よく怒らる人」と「あまり怒られない人」がいます。
あなたの周りにも、同じことをやってるのにあまり怒られない人というのはいるのではないでしょうか?
特に上司にいつも怒られることに悩んでる方はこちらの記事も参考にしてみてください。
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では自分が「あまり怒られない人」になるための5つのポイントをご紹介します。
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- 約束・期日を守る
- 悪いことはすぐに相談する
- 相手の話を最後まで聞く
- 他人のせいにしない
- 同じミスを繰り返さない
約束・期日を守る
約束や期日を守るのは社会人としての最低限のマナーです。仕事に限らず約束を守らない人に対しては誰でも不快感を感じます。
まして仕事においては、相手はあなたが約束どおりのことを期日までにやってくれることを前提に、その後のスケジュールなども組んでます。
その約束を破ってしまうと、その後工程にも影響するなど多くの人に迷惑をかけることになりますので注意が必要です。
悪いことはすぐに報告する
これは社会人としての鉄則ですので必ず実践するようにしてください。
仕事ではうまくいかないことは常にあります。大切なのは何か悪いことがあれば関係者にはすぐに連絡することです。
仕事は常に期日があって動いてます。相手も早く連絡をもらえれば対処も早くできますが、連絡が遅れるとそれだけ対応が遅れてしまい、仕事の期日に影響を与える可能性があります。
相手に言いにくいからといって黙っていて、後で分かった場合は「何ですぐに言わないんだ」ということになります。
そうすると、そのとき怒られるだけでなく信用を失うことにもなりますので、これは必ず実践してください。
相手の話を最後まで聞く
相手の話を途中で遮って反論をする方がたまにいますが、これは相手に対して非常に失礼なことで、相手の感情を逆撫でする行為です。
話の途中で相手の言いたいことが大体分かったとしても、話が終わるまではグッと我慢しましょう。
必要なら反論すること自体は問題ありませんが、少なくとも最後まで相手の話を聞くようにしましょう。
他人のせいにしない
何か問題があった時に、他人のせいにしたり、自分のミスは棚に上げて他人のミスばかり強調する人がいますが、これも相手の感情を逆撫でする行為なのでやめましょう。
自分に落ち度があれば素直に認め、反省すべきことは素直に反省することが大切です。
もちろん他人の影響でミスしてしまうこともあるかもしれません。
その場合は、「他人の影響でミスをした」という事実は伝えた上で、「自分も〇〇すれば良かった」など自責で何かできなかったかも考えるようにしましょう。
人と人のコミュニケーションなので相手の感情も考えた発言をすることが大切です。
ミスを繰り返さない
誰でもミスすることは必ずありますが、同じミスを何度も繰り返すと「自分の言うことを聞いていない」「バカにされている」と相手は感じてしまいます。
ミスをしたら何が問題だったかをしっかり反省し、同じミスを繰り返さないように注意しましょう。同じミスを繰り返してるとただ「怒られる」だけでなく「信用」を失うことにもなりかねませんので。
まとめ
仕事をしてると怒られることは必ずあります。
そんな時は怒られることへの恐怖を克服するために以下の3つを心がけてください。
- 自分に自信をつけるための行動を起こす
- 相手の感情は必要以上に気にしない
- 自分を否定しない
さらになるべく仕事で怒られないようにするために、自分の行動を振り返ってみましょう。
- 約束・期日を守る
- 悪いことはすぐに相談する
- 相手の話を最後まで聞く
- 他人のせいにしない
- 同じミスを繰り返さない
-
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