ビジネス

仕事で英語が必要になった時の勉強法【英語力は後から身につく】

英語に自信がない

「会社の部署異動で英語を使う職場になってしまった」
「転職したい会社があるけど英語力が必要」
「でも自分の英語力が通用するか不安」

こんな状況に直面して不安を感じてる方は多いと思います。

日本人って英語に対する苦手意識がいまだに強いですよね。「英語」「外国人」と聞くだけで身構えてしまったり、自分は苦手と逃げてしまったりする方も多いです。

そんな仕事で英語を使うことに不安を感じている方にまず言いたいのは、

英語が得意でなくても問題ないので新しい環境に飛び込め

仕事で必要なレベルの英語力は仕事の中で身に付く

ということです。

 

私の経験をもとに、英語を使う仕事につくことに不安を持っている皆さんへ

英語が得意でなくても問題ないという事実

仕事で通用する英語力を身につけるための勉強法

をお話ししたいと思います。

 

私は一部上場企業で働いており、毎日英語を使って海外の取引相手とメール・電話でやりとりしてます。入社当時はTOEIC550点程度で正直英語に苦手意識がありました。でも仕事を通じて英語を学び、英語圏の国に海外駐在も経験しました。

この記事は「仕事で必要なレベルの英語を身につけたい」という方向けです。帰国子女なみに英語ペラペラになりたいという方にはあまり参考にならないと思います。

 

英語をしゃべるのを恥ずかしがるな

勉強法うんぬんの前に英語上達の絶対条件は「英語を喋るのを恥ずかしがるな」ということです。典型的な日本人の悪いところは、きれいな英語を話せないことを恥ずかしがることです。恥ずかしいから英語をしゃべらない、しゃべらないから上達しないという悪循環に陥ります。きれいな英語でなくても相手には十分伝わります。

ここは本当に大事なポイントですので、もう少しお話しします。

アジア人の英語も結構めちゃくちゃ

私は仕事でタイ・ベトナム・インドネシアなどのアジア人と英語で話すことも多いですが、欧米人の英語を聞き慣れている私からするとアジア人の英語は結構めちゃくちゃです。でもとても流暢に話します。

話がそれてしまうので詳しくは説明しませんが、日本はこれらの国と比べて歴史的・経済的に英語に依存する必要がなかったため英語力が低いという背景もあります。しかしそれ以外の理由として、日本人との違いを感じるのは、彼ら/彼女らは英語を話すことにためらいがありません。ヘタでもドンドンしゃべります。ヘタな英語を話すことを ”面白がる” ことはあっても ”恥ずかしい” という感情はあまり持たないようです。

なのでヘタでも積極的に喋ります。これが日本人との英語力の差につながってると思います。

ヘタな日本語のプレゼンでも成立してた

アメリカやヨーロッパから日本へ駐在に来た外国人と同じ職場で仕事をしたことがあります。彼らは日本に来る前は日本語を全く勉強したことはありませんでした。しかし一人のアメリカ人が日本に来て1年ほど経った時に日本語でプレゼンをしました。彼のプレゼンは単語を繋ぎ合わせただけで文法的には間違いだらけでしたが、言っていることはちゃんと理解できたので結果的にプレゼンとして成立してました。

この時あらためて「言葉は完璧でなくても内容が伝わればいい」と実感しました。

逆の目線で言うと、日本人が文法でたらめのカタカナ英語でプレゼンしたようなものですが、それで相手には通じているのです。

プレゼン内容を相手に伝えるという仕事の目的は達成できているので、言葉がヘタとかはどうでもいいのです。

英語ができる人ばかりの中に入るのが不安??

これから英語を必要とする会社に入りたい、英語を必要とする職場に異動になる、という人は「みんな英語ペラペラなんじゃないか」「帰国子女なんかがいっぱいいるんじゃないか」と不安満載だと思います。でも実際は英語がヘタな人もたくさんいます。

私はグローバルに事業展開する、誰もが知るいわゆる一流企業に勤めています。職場にはもちろん帰国子女の方もいますが、高校生レベルの英語をしゃべってる方もたくさんいます。それでも仕事としては成立しています。

なので、英語を使う環境に飛び込むのが不安な気持ちは分かりますが、思い切って飛び込めば問題ないです。

英語がヘタな人でも、慣れればそれなりに仕事では通用するし、仕事を通して英語力は自然と上達します。

そもそも英語力よりも大切なのは仕事に必要な知識や経験を持っていることです。相手が必要としている情報をあなたが持っていれば、それを伝える言葉が下手くそでも相手も必死に聞こうとします。

 

英語力は実践で使うことで自然と身に付く

仕事で必要なレベルの英語は実践で使っていれば自然と身につきます。受験勉強のように参考書とノートを準備して机に向かうような勉強は不要です。

ヘタな英語でも実践で使う、実践で学んだ相手の言葉をマネする。これを繰り返すことが英語レベル向上の基本プロセスです。

とは言え、私も入社時は英語に苦手意識を持ってました。周りには帰国子女なんかもいるので、自分の下手くそな英語を使うことに抵抗がありました。なるべく電話での会話は避けてメールで済ませる、どうしても電話しないといけない時は人がいないところに行ってコソコソと電話してました(笑)。

いま振り返るとムダなことをしてたし、英語上達のための遠回りをしてました。

ビジネス英語は仕事の中で学べ

仕事で使うビジネス英語は日常会話と違って決まったパターンが多いです。よく使う単語、よく使うフレーズなどがあります。一般的な受験英語やTOEICのための勉強では幅広い領域を満遍なく勉強するため効率が悪いです。

なのでまずあなたの仕事相手が実際に使う単語やフレーズをマネして覚えましょう。それを繰り返すことで実践で使える英語を徐々に身につけることができます。

また業界によって使う専門用語も異なりますので、業界の先輩である仕事相手の使う単語をマネるのが手っ取り早いです。

その上で並行して勉強もしたいなら、昔使った学校の教科書を引っ張り出して勉強するのではなく、ビジネス英語に特化した書籍を購入するのをおすすめします。中でもCD付きのものがおすすめです。発音も合わせて覚えられますし、リスニングの訓練にも役立ちますので。

勉強するならリスニング重視

英語の勉強にも様々あります。

・ライティング
・リーディング
・スピーキング
・リスニング

もし仕事の外でも勉強したいという場合は、リスニング重視で勉強することをおすすめします。

なぜならライティング(メールを書く)・リーディング(メールや資料を読む)は分からないことは調べながら書いたり読んだりすればよいからです。スピーキングに関しても高校まで英語を勉強した方であれば、きれいな英語は話せなくても相手が理解できるレベルの英語を話すことはできます。日本人の悪いところとして、きれいな英語を話せないと恥ずかしいという意識がありますが、きれいな英語でなくても相手には言ってることは伝わります。

一方、リスニングというのは他人との会話の中で相手の言ってることを聞き取ることです。相手が言ってることを聞き取ることができなければ会話が全く成立しません。そうなるとその場は地獄です。だからリスニングを鍛えることが最も大切なのです。

「でも結局相手が使ってる単語を知らないと聞き取ることもできないでしょ」と思われるかもしれませんが、実は日常会話で使われる単語のほとんどは高校で覚えたレベルの単語を使っています。少し難しいのは、一つ一つの単語を知っててもそれらを組み合わせた熟語や慣用句を知らない場合です。

例えば、

「get off = (乗り物を)降りる」
「piece of cake = 簡単なこと」

ただし、これらは単語自体を聞き取ることができれば文脈から意味を推察できます。あるいはその言葉を使った一文が分からなくても、前後で言ってることが分かっていれば相手の言いたいことは理解できます

 

大切なのは繰り返し実践すること

何度も繰り返しますが、英語上達のコツはどにかく実践で繰り返し英語を使うことです。さらに日頃から少しの工夫をしたり、意識を持つことが上達のスピードアップにつながります。

ちょっとしたことも電話する

仕事相手が英語を話す人であれば、それは英会話の先生です。無料の英会話ティーチャーですので積極的に利用するべきです。例えば、仕事上はメールのやり取りだけで済む場合でも、あえて電話をして会話するようにしましょう。あなたのスピーキング/リスニング力の向上につながりますし、電話で話すというのは相手との信頼関係の構築にもつながります。

仕事相手の使う英語をマネして使いまくる

前述の通り相手の話す英語はリアルな英語です。例えば単語帳を使って必死に覚えても、リアルな会話の中では使わない単語がたくさんあります。また実際は覚えた意味とは違う意味で使われる単語もたくさんあります。辞書で調べて意味は分かったが使い方がよく分からないという単語もありますので、とにかく相手の使い方をそのままマネしましょう

またビジネス英語の書籍には載ってないけど生のビジネスシーンではよく使われるフレーズなどもありますので、とにかく自分が知らないフレーズを相手が使っていればそれも積極的にマネして使いましょう。

英語で独り言を言う

これは私も日頃からずっと続けていることです。やはりネイティブではないので日頃から英語を使わないと簡単に忘れてしまいます。なのでなるべく自分の頭を英語脳にしておくために、ちょっとしたことを英語で独り言を言うようにします。

何でもいいですが、あなたが最近覚えた英語のフレーズがあればそれを使う場面になった時に英語で独り言を言います。例えば同僚に対して「あとで電話します」と言った後に「I’ll call you later」と独り言を言うなどです。

私の場合、もはや独り言ではなく、簡単な一言は日本人同僚に対して英語でしゃべったりします。急いでる時に "I've got to go" とか、帰る前に "See you tomororw" とか。

そこまでやるとちょっと痛いかもしれませんが(笑)。

とにかく身の回りを英語で埋める

日頃から自分を英語漬けにすることです。これは自分なりの方法を考えればやり方はいくらでもあります。ご参考に以下のようなことです。

・Iphoneやパソコン(Word、Excelなど)の言語設定を英語にする

身近ですぐにできる方法です。日頃からよく目にするものを英語表記にすることで、常に英語に触れるようにします。「こういう時はこんな単語を使うのか」みたいな学びもたくさんあります。

・英単語の意味を調べる時は英字辞書を使う

これはかなり効果的です。一つの単語の意味を調べると同時にたくさんの単語や文章の作り方を学べます。ご参考に私がよく使うのはCambridge Dictionaryです。英語と日本語の両方で意味を教えてくれるし例文もあります。さらにま音声で発音もしてくれるのでかなり便利です。

例えば ”squash” という単語の意味を調べるとこのように教えてくれます。

意味(英語) :to press something into a flat shape

意味(日本語):〜を押しつぶす、踏みつぶす

例文:I stepped on a spider and squashed it.

一つの単語を調べるついでにたくさんのことが学べます。

”squash” の意味が分かる

”press something into 〜” という用法を学ぶ

“step on” が “〜を踏む” という意味であることを学ぶ

海外ドラマを見る

映画よりもドラマの方がおすすめです。ドラマの方がはっきりとセリフをしゃべるので勉強に向いているからです。

英語字幕をつけるられる場合もありますがおすすめはしません。字幕があるとそれを読むことに集中しすぎて音声に集中できなくなるからです。

初めは何を言ってるか分からなくても、ところどころで聞いたことがある単語やフレーズが出てくると「こういう風に使うのか」と勉強になります。

また単語は聞き取れたけど熟語としての意味がわからなければ辞書で調べる。これを繰り返すうちに徐々に分かる範囲が増えていきます。

英会話学校に行くのもあり

金銭的に余裕があれば英会話学校に通うのももちろんありです。最近はオンラインでも勉強できますので、時間の制約のあるサラリーマンでも通いやすいです。ただし授業料を払うからにはフル活用するべきです。大事なのは先生がしゃべるのを待つのではなく積極的に自分からしゃべることです。何度も言うように恥ずかしがってはダメです。自分なりにできる範囲で、とにかく声を出してしゃべりましょう。

 

まとめ

最後にまとめると以下の通りです。

英語が得意でなくても問題ないので新しい環境に飛び込め

英語力は仕事の中で自然と上達する

上達のコツ
・英語を話すことを恥ずかしがるな
・仕事を通じて相手のマネしてリアルな英語を学べ
・日頃から工夫して英語を積極的に使うようにしろ

仕事で必要な英語レベルって実はそんなに高いものではなく、慣れれば何とかなるものです。いま英語力に自信がなくてもまずは新しい環境に飛び込み、仕事を通じて後から身に付けていけば問題ありません。臆することなく目の前のチャンスをしっかり掴みましょう。

-ビジネス

© 2024 いくぜラッカー!! Powered by AFFINGER5