「会社で仕事がうまくいかなくて落ち込む」「上司にいつも怒られてばかりで疲れる」という悩みは多くの方がお持ちです。
過去の私もそうでした。自己啓発本やインターネットを調べると色々なことが書かれててなんか大変。そもそも仕事ができる人はこれらを簡単に実行できるんだろうけど自分にはムリ、などと悩んでいました。
本記事では、仕事がうまくいかない方の悩みを解決するための3つの行動をお話しします。
① 上司へのホウレンソウ(報告・連絡・相談)
② 大きな声で話す
③ 身近な先輩・同僚とのコミュニケーションを大切にする
えっ?こんな普通のこと?と思うかもしれませんが、これは私が20年以上のサラリーマン経験の中で部下を従える立場になるにつれて気づいたことで、様々な場面で共通していえる非常に根幹的なことです。
この3つの行動は特別なスキルや才能を必要としません。誰でもやろうと意識して行動すればできる簡単なことです。この記事を読まれている方は自分の悩みを解決するために、何かを変えたいと思っていますよね。
たった3つのことを意識して行動するだけで、上司や周りからの反応が必ず変わってきます。
詳しく説明していきます。
上司へのホウレンソウ(報告・連絡・相談)
会社で仕事をする上での大命題は成果をあげることです。その成果を効率的により多くあげるために組織単位で動きます。ただし組織のメンバーがバラバラで動くと効率が悪いので組織長がそれを束ねて動きます。そしてその組織長、つまりあなたの上司は組織で成果をあげることに対して責任を負っていています。
つまりあなたが会社の期待する成果を出さなかったら上司の責任なのです。
ところがあなたから仕事がどこまで進んでいるのか、何か問題はないのか、期日通りに完了するのか、など何も報告がなければ困りますよね。
またあらかじめ相談してくれれば必要に応じてアドバイスができるのに、期日ギリギリになってできませんと言われても遅いわけです。
上司がホウレンソウを求めるのは、あなたに期待する成果を出してもらうためです。
逆にいうと、上司へホウレンソウすることであなたがより良い成果を出すことが期待できます。
報告
上司にお願いされた仕事に対して、その結果あるいは進捗を共有することです。完成していればその結果を、まだ未完成でもどこまで進んでいるのかを報告する必要があります。
ポイントは、最初に結論を簡潔に話してから、その詳細や原因を話すことです。
まだ未完成であれば、この後どのように進めて、いつ完成させるかを伝えるようにしましょう。また困っていることがあれば話してアドバイスを求めましょう。
もうひとつ大切なのは、良いことだけでなく悪いことも隠さずに報告することです。
悪いことは隠したくなるのは人間の性です。上司に怒られるのが嫌で隠したくなる気持ちもよく分かりますが、隠さずに話すことをおすすめします。後で発覚した時に「隠していた」ことがバレると怒られるだけでなく信頼を失いますので。
連絡
自分が得た仕事に影響する可能性のある情報を上司へ伝えることです。
例えば新聞で見たニュース、他部門から聞いた情報などの事実を伝えればよいです。
ポイントは事実を早く・正確に伝えることです。自分の分析や見解を加える必要はありません。なので緊急度合いに応じて電話・メールなどの手法を使い分けましょう。
いやな上司だと、「だから何?」とか「どうしたいの?」とか言われる場合もありますが、その時は「取り急ぎ、情報としてお伝えしましたが、対応は検討して別途ご相談します」などと答えればよいです。
相談
自分の困ったことや分からないこと、自分では判断できないことに対してアドバイスを求めることです。
これはあなたがより良いアウトプットを出すために最も大切です。
特に前段でお話しした「報告」の前段階として、こまめに相談をするのは業務をスムーズに進める上で非常に効果的です。
上司はあなたより経験やノウハウを持っているはずですので、足りないことがあればアドバイスをもらえたり、方向性が間違っていればそれを正してもらえます。あるいは手が足りないと上司が判断すれば一人サポートをつけてもらえるかもしれません。
なので相談は早めに持っていくことが大切です。散々時間かけて資料を作った挙句に全部やり直しというリスクを避けられますし、早く助けを得られる可能性があります。
ただし、何も考えずにただ「分からないので教えてください」というと当然「そんなこと自分で考えろ!」と怒られてしまいますので、相談したいポイントを明確にして持っていきましょう。
例えば箇条書きでいいので自分なりに考えたアイデアを見せて、「この方向性で進めてよいか確認したい」「自分はこう考えるのだがアドバイスを頂きたい」「この部分が分からないので教えてほしい」というように相談するのがよいです。
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大きな声で話す
とても簡単なことですが自分の発言に説得力を持たせるためにはとても大切なことです。
「声の大きい人の意見が通りやすい」とよく言われますが、声が大きな人は「堂々としている」印象を持たれます。
堂々と話す人は自分の意見に自信があるという印象を周りに与え、周りから同調されやすくなります。
堂々とした人とおどおどした人では同じ内容の話をしても、周りの人が受ける印象が異なるのです。非常に小手先の話に聞こえますが、実際に身の回りでよく起こっていることです。あなたの周りにも思い当たる人がいるのではないでしょうか。
誤解のないように言うと、大きな声とは怒鳴るように話すということではありません。
仕事ができないと悩んでいる人は自分に自信が持てなくなり、話し声も小声になり、語尾もはっきりしない話し方になりがちです。
そうなるとあなたの話していることが、そもそも相手が聞き取りにくくて伝わらない、最悪相手をイライラさせる結果になります。そうならないように「ハキハキと声を張って話す」ように意識することで言葉が相手に届きやすくなり、言葉もはっきり発するようになるので相手に伝わりやすくなります。
また大きな声で話すように意識すると以下のような効果も期待できます。
話している時の緊張がほぐれる
不思議と声を張って話すと緊張がほぐれます。
例えばプレゼンテーションは緊張するので苦手という方は、声量を一段上げることで緊張が和らぎます。また口を大きく動かすようになるので滑舌が良くなり相手が聞き取りやすくなります。
明るい印象を持たれる
あなたの周りにも声の小さい人がいると思います。朝の挨拶を大きな声でされるのと小さな声でされるのとどちらが気持ちいいでしょうか?
声を大きくすると声のトーンも一段上がり明るい印象を持たれます。
明るい印象を持たれると好感も持たれるようになりますので困った時に味方になってくれる人も増えてくるでしょう。
段々と自分に自信が湧いてくる
人は行動を変えるだけで性格も変わってくるものです。
堂々とした話し方、明るい印象を与える話し方を続けていると、少しずつ自信も湧いてきます。
また自分に好感を持ってくれる人が増えると仕事がうまく回り始めますのでさらに自信につながるでしょう。
身近な先輩・同僚とのコミュニケーションを大切にする
上司との関係があまりうまくいっていないという方は特に大切です。
仕事に悩んで行き詰まってくると徐々に自分の殻に閉じこもりがちになります。すると上司はもちろんのこと、周りの先輩・同僚との会話まで少なくなったりします。
しかし先輩・同僚とのコミュニケーションは大切にしてください。
朝の挨拶、仕事中のちょっとした雑談、一緒にランチ、仕事の情報交換など積極的にコミュニケーションをとり、よい関係性を作るようにしましょう。
理由は以下の通りです。
仕事の相談を先輩・同僚にすることで良いアイデアや解決方法をもらえる
上司は苦手で相談しにくくても、先輩・同僚には比較的話しやすいと思います。
会社で働いていると自分が分からないことは周りに聞くのが鉄則です。そのために組織で仕事をしているわけなので。周りの人をうまく使いましょう。
上司とうまくいかなくても同僚が味方になってると気持ちが楽
上司とうまくいかないと段々気がめいってきます。悪化するとうつ病になる場合もあります。
でも周りの先輩・同僚が自分の味方でいてくれるとそれだけで気持ちが楽になります。
上司に怒られてもその後に「あの人はいつもあんな言い方だから気にしなくていいよ」「あなたの言ってることは間違ってないから気にしなくていいよ」などと声をかけてもらえると気持ちが一気に楽になります。
周りとの付き合いがうまくできてる人は上司から責められにくい
周りとの人間関係ができている人に対しては理不尽な上司も責めにくくなります。理不尽な上司でも意外と周りの目を気にしています。
味方が多い人に対してはその人を理不尽に責めるとその周りの人も敵に回すのであまり強く当たらなくなります。
まとめ
以上3つの行動についてお話ししました。
まとめると
① 上司へのホウレンソウ(報告・連絡・相談)
② 大きな声で話す
③ 身近な先輩・同僚とのコミュニケーションを大切にする
この3つの行動を心がけるとあなた個人の成長に必ずつながりますので、ぜひ明日から実践してみてください。
でも、うちの上司は理不尽だからこんな理屈が全く通じない・・・という方もいるかもしれません。確かに理不尽な上司は世の中どこにでもいます。
私も理不尽な上司に悩まされたことがあり転職の道を選びました。会社というのは必ずしも実力だけでのし上がれるのではなく、上司との巡り合わせ次第で悪い方向にも良い方向にも動きます。
「色々試したけど今の環境ではどうしても仕事がうまくいかない」というのであれば、転職して環境を変えることをおすすめします。
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