「上司に報告に行ったらまた怒られるんじゃないか」
「ちゃんと資料完成させてからじゃないと報告できない」
「上司に相談してもあれこれ言われてめんどくさい」
皆さんこんなことを感じていて、「報連相なんてめんどくさい」と思ってるのではないでしょうか。
昔は私もそう思ってましたが、自分が部下を持つ立場になったいまでは、むしろ積極的に上司に報連相を行っています。
なぜかというと報連相は自分の身を守る手段であることが分かったからです。
上司は部下のアウトプットに責任を負ってる
会社は複数の組織に細分化されており、それぞれの組織のアウトプットが積み重なることにより会社経営が成り立っています。
あなたを含むメンバーのアウトプットの積み重ねが組織のアウトプットであり、その組織のアウトプットに対する責任はあなたの上司が負ってます。
つまりあなたの上司は、日頃あなたに偉そうなことを言ったりしてるかもしれませんが、その分あなたの仕事がうまく回るように管理監督する義務を負っているのです。
まずこれが組織運営の本質であることを覚えておいてください。
上司からのアドバイスにより仕事の質が上がる
そもそもあなたの上司はあなたよりも豊富な知識と経験を持っていますので、困ったことがあれば上司に相談することで困りごとを解決するための適切なアドバイスがもらえるはずです。
あなたが丸一日考えても解決できない問題でも、上司に相談すればすぐに突破口が見つかるかもしれません。ただし何でもかんでも分からないことをすぐに上司に相談するのではあなたの存在意義がありませんので、まずは自分でよく考え、必要なら周りの同僚にも相談してみる。それでも突破の糸口が見つからない場合は上司に相談するのがよいです。もしもあなたの手に負えないレベルの問題であれば、上司が直接手を貸してくれる場合もあります。
どんな仕事でも何らかのトラブルは起きてしまうもので一人では解決できないことがよくあります。うまく上司を使うことができれば、あなたの仕事のスピードや質を上げることができます。
失敗しても上司と責任をシェアできる
上司にこまめに報連相をしながら仕事を進めていれば、あなたの仕事内容を上司は承認していることになります。上司の承認のもとに進めているわけですから、何か問題が起きてもあなただけに責任を押し付けられることはなく上司の責任にもなります。
まっとうな上司であればあなたを守ってくれるはずです。
理不尽な上司であっても、自分は知っていたわけですから一方的に「お前のせいだ!」とは言い難いものです。あなたの周りの同僚もあなたが報連相をしていたことを知っていれば、なおさら「俺は聞いてない!」と言って逃げることはできません。
完全なブラック上司で、強引にあなたに責任を押し付けようとしてきた場合は「何度も状況は報告してますよね」と反論できますし、そうするべきです。
また報連相の際に上司から「指示」をされて進めていたことであれば、「上司に指示されたのでやりました」と言えますので、何かあった場合は上司に大きな責任がのしかかります。
逆に上司に報連相をせずに仕事を進めて何か失敗をした場合、もちろん普通は上司にも管理責任を問われますが、あなたに多くの責任がのしかかる可能性があります。
日頃から上司に「報連相をしろ」と言われているにも関わらず、報連相をせずに何か問題を起こしたら最悪の場合は「上司に相談もせずに勝手な行動をとったことにより会社に大きな損害を与えた」となり、あなただけが重い処罰を受けることにもなりかねません。
従って、上司に報連相をしないことは「報告するのがめんどくさい」「あれこれ言われるのが嫌だ」などの理由で楽な方向に流れているだけで、実際にはデメリットしかありません。
まとめ
会社組織に属しているならば上司への報連相はあなたの義務でもあります。
ただし義務だから報連相するのではなく、上司からのアドバイスやサポートをもらうことで仕事がスムーズに回ることが期待できます。
もしタチの悪い上司ならば、報連相をすることで何か問題が起きた時にあなたの身を守ることができますので、むしろ積極的に報連相するように心がけましょう。