会社勤めしている中で最もよくある悩みは上司との関係です。上司との関係がうまくいってないと、仕事がうまく回らなくなり、会社にいくのもイヤになってきます。上司と部下とはいえ、人と人の関係ですので、相性の良し悪しもありますし、どういう上司につくかは運次第というのもあります。いわゆるブラックなパワハラ上司についてしまった場合、体調不良などの健康被害に及ぶこともあります。
上司との関係がうまくいかずに悩んでいる方への対処法をご紹介します。
1)上司の懐に飛び込む
2)こまめに報連相する
3)仕事をオープンにする
4)言われたことはすぐに実行
5)同僚とコミュニケーションをしっかり取り味方につける
6)期間限定と割り切る
7)スルーするスキルを身につける
8)上司との距離を取る
※ どうしてもうまくいかなければ転職する
1)上司の懐に飛び込む
これは昔の上司から教わったことで、その上司が実践されていたそうです。実際自分もこれをやってみると「嫌いな上司」だった人が「好きな上司」に変わった経験がありますので、本当におすすめです。
嫌いな上司に対しては何をやってもネガティブな感情しか湧かず、なるべく話したくないし近づきたくもなくなります。そしてどんなにその感情を態度や言葉に出さないようにしているつもりでも、自分から距離を取ろうとしているということは相手には絶対に伝わります。そうなると上司もあなたに対してネガティブな感情を持つようになり、ますます関係は悪化、最悪の場合パワハラに発展することにもなりかねません。
なので嫌いな上司に対しては敢えて懐に飛び込んでいくようにします。怒られようが文句を言われようが積極的に上司に近づいていくのです。積極的に挨拶をする、こまめに相談にいく、その他雑談でもよいのでとにかく自分から話しかけるようにします。多少距離が近づけたと思ったら自分のプライベートなことを話すのも効果的です。このように上司との距離を詰めようとする行動は、相手に対する好意として映ります。
深層心理的に、他人から好意を持たれると、自分もその人に対して好意が湧くものです。何かと近づいてくる部下に対しては、段々と「馬鹿だけどかわいい奴だな」という感情が芽生えてきます。こうなると上司もあなたに対して心を開くようになり、関係性がよくなっていきます。そうすると上司の良い面も見えてくるようになり、本当の意味で関係性がよくなります。
2)こまめに報連相する
上司に対する報連相はそもそも会社員として当然のことです。上司の目線で考えると、あなたの仕事がちゃんと進んでるのか、お願いしたことがどこまで進んでるのかが見えないと不安になります。そのような不安感はあなたに対する不信感=ネガティブな感情になります。なのでこまめに報連相されることで、仕事がうまく進んでいれば安心しますし、困っていることがあればアドバイスをして仕事を進める、あるいは軌道修正をすることができます。
そうやってあなたが仕事をうまく回せるようになれば、徐々に上司から信頼を得ることができます。そうなると当然上司との関係性も良くなりますし、また一段上の仕事を任せてもらえるようになってきますので、あなたの成長にも繋がっていきます。
報連相の重要性は↓こちらで解説してますので、よければ参考にしてください。
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3)仕事をオープンにする
これは報連相にも共通することですが、上司はあなたが今どんな仕事をしているのか見えないと不安=不信感が生まれます。上司を安心させるためには常にあなたの仕事内容をオープンにすることが大切です。その方法としては、必ずしも上司の時間をもらって報告の場を設定する必要はありません。あなたのやっていることが日頃から上司の目や耳に届くようにしていれば、間接的に上司に報連相している効果が得られます。
例えば、ちょっとした同僚との打ち合わせなら会議室に行くのではなく、上司の目が届く自分のデスクで行うことで、自然と打ち合わせの内容も上司の耳に届きます。あるいはメールで外部とやりとりしている内容で何か重要なポイントがあれば、上司が近くにいる状況で敢えて相手に電話をして内容を確認することで上司の耳にも入るようにします。
こうした部下の日頃の会話は上司は結構聞いているものです。こうやってあなたの仕事内容をオープンにしておくことで上司に安心感を与えることができますし、何かあればその場で上司が入ってきてアドバイスをもらえる場合もあります。また後で相談に行った場合にも、上司は状況をある程度理解しているので話がスムーズに伝わるという効果も期待できます。
4)言われたことはすぐに実行
これも上司の目線で考えてみると、自分が言ったことを素直にすぐ行動に移す人と、なかなか行動に移さない人と、どっちに好感を持つかは言うまでもないですよね。上司も自分の経験からあなたに良かれと思ってアドバイスや指示を出しているので、それを蔑ろにすると自分のことを軽視してると思われてしまいます。
上司の言葉は素直に受け止めてすぐに行動することで、上司への敬意を示すことにもなります。もしそれでうまくいかなければその結果をまた相談すればよいのです。上司は自分の指示通りにしてうまくいかなければ、ちゃんと良い結果が出るまであなたと付き合ってくれます。これを繰り返しながら一緒に仕事を進めていくことで上司との一体感も生まれてくるでしょう。
もし嫌な上司だった場合でも、上司の言われたとおりにちゃんと実践していれば、たとえ結果がうまくいかなかったとしても文句を言いにくいものです。
5)同僚とコミュニケーションをしっかり取り味方につける
これは特にブラックな上司への対処として重要です。ブラックな上司というのは人によって態度を変えるケースが多く、立場の弱い人をターゲットにしていじめたりします。例えば課内で存在感の薄い人や孤立している人がターゲットにされやすくなります。
あなたが同僚と日頃からコミュニケーションをとって良好な関係を築けていれば、あなたをいじめた場合に周りの同僚も敵に回すことになりかねないので上司のターゲットになりにくくなります。ブラックな上司でも実は周りの目を気にしているものです。
また上司から嫌がらせを受けた場合でも、相談できる同僚がいれば精神的に大きな支えになりますし、そもそも日頃から仕事の困りごとを相談したり、分からないことを教えてもらえる仲間がいることはとても大切です。
ここから3つは全く理屈や道理が通用しないブラックな上司についてしまった場合の対処法です。
6)期間限定と割り切る
いまの上司とこの先ずっと一緒に仕事をすることはありませんので、期間限定の付き合いと思って割り切るのも一つの手です。
会社よって様々ですが、通常はどこの会社でも人材育成のため、定期的なローテーションや部署異動がありますし、他の支店への転勤などもあります。あなたが異動する場合と上司が異動する場合とありますので、そんなに長い期間でもないでしょう。
ちなみに私の約20年の会社経験で言うと、一人の上司と一緒に働いた期間は一番長い上司で2年間、短い上司で半年、平均で1年2ヶ月です。
7)スルーするスキルを身につける
ブラックな上司と付き合いながら心の健全性を保つには、ストレスに対する耐性を高めることが重要です。
いまの上司と晴れて離れることができたとしても、人生この先また嫌な上司にあたることもあります。なので今の上司を使ってストレス耐性を高めるトレーニングをするとよいでしょう。
ストレス耐性を高める一番の方法は、スルーするスキルを身につけることです。上司の言うことをいちいち受け止めるのではなく、受け流してしまうのです。これができればあなたのストレスは飛躍的に軽減されるでしょう。
「そうは言っても、上司に言われたことを軽く聞き流すなんてできない」と思われるかもしれませんが、それはあなたのマインドが「会社というカゴの中の世界」にガチガチに囚われすぎているからです。
冷静に考えてください。上司と部下という関係は会社の中だけに存在する概念です。一歩会社の外に出れば、あなたと上司はただの一国民であり、平等の立場です。例えばあなたの隣の住民はどこかの会社の課長かもしれませんが、あなたにとってはただの隣人です。その人は会社では恐れられる存在かもしれませんが、あなたにとってはただの隣人で、何も恐れることはありませんよね。
このように「上司様はあなたより優れた上級国民」みたいな誤った概念を捨てることがポイントです。これは、あなたなりのやり方を考えれば良いですが、参考にいくつか例を挙げます。
子供だと思って付き合う
子供はわがまま、自分勝手なこと、理不尽なことをよく言います。でも相手が子供だと「仕方ないな」と思えますよね。上司も小さな子供と思って、何を言ってても「また言ってるな」「本当にしょうがない奴だな」と思って「はい、はい」と思っておけば良いのです。いちいち腹を立てても仕方がありませんし、落ち込む必要もありません。
上司をペットだと思う
例えばあなたのペットが、じゅうたんで爪を研いだり、いたずらして物を壊したりしても「もー、またやったの?」と思うかもしれませんが「動物だからしょうがないな」となると思います。癖がついてしまってると、いくら言ってもなかなか治るものではなく、あなたも「そういうものだからしょうがない」と思えますよね。上司もそういう生き物だから、じゅうたんで爪を研いでも、いたずらして物を壊しても、「そういう生き物だからしょうがないな」程度に思っておけばよいのです。
8)上司との距離を取る
ブラックな上司との付き合いは期間限定と思ってスルーしてれば良いのですが、うまくスルーできないなら距離を取るのも手です。あれこれ手を尽くしてもダメなのに、それでも何とか上司と向き合おうとした結果、心が病んでしまっては元も子もありません。以下だけ注意して、なるべく上司に関わらないようにしましょう。
あいさつはちゃんとする
あいさつすらせずにひたすら相手を無視すると「自分をバカにしている」と思われて、あなたへの風当たりがより強くなる危険があるので、人として最低限のマナーは守りましょう。
仕事で必要な最低限の報連相はする
そうは言っても会社で給与をもらって仕事をしているわけですので、仕事を進める上で必要最低限の報連相はしましょう。あなたが仕事を放棄している、ということになると立場がまずくなりますので。
仕事の指示を無視しない
これもやはり上司の仕事の指示を無視するのは仕事の放棄になりかねないし、上司の感情を逆なでするリスクもありますので、仕事の指示には従うようにしましょう。
どうしてもうまくいかなければ転職する
「色々トライしたけどうまくいかない」「一日でも早くいまの上司から離れたい」という場合は転職をするのも手です。
余談ですが少しだけ私のお話しをさせて頂くと、私自身も一度転職しています。
前の会社で5年間働きましたが、最後の一年はブラックな上司についてしまい、会社に行くのが嫌で嫌で仕方なく、一日も早くこの状況を離れたいと思ったのが転職のきっかけです。
職場でみんながいる前で上司に怒鳴りつけられ、会議室に呼ばれて机を叩きつけながら罵倒される。恒常的にサービス残業を行い、有休を取ろうとしても「なんで休むの?」と圧力をかけられて取らせてもらえない。自宅が職場の近くだったのですが、会社のある方向を見るだけで胸が締め付けられて苦しかったです。自分のキャリアはもう終わったと思ってました。
でも思い切って転職の道を選び、いまの会社に入ってからはガラッと世界が変わりました。
社風の違い、しっかりした労働組合、風通しの良い職場の雰囲気で、いまは仕事に充実を感じています。給与や福利厚生などの労働条件も満足してるし、海外駐在も二度経験し順調にキャリアを積み重ねてます。
いまの職場だけが世の中の全てではありません。どうしても自分には合わないと思うのなら、環境を変えることをおすすめします。
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転職活動はまず転職サイトに登録することから始まります。
登録したサイトに求人情報を見に行く、また合わせて求人情報を紹介してもらうことで、自分のやりたい仕事ができる会社を探します。
転職サイトは色々あってどこに登録したらいいか分からないという方が多いので、ここに登録すれば間違いない定番3つ” をご参考に紹介しておきます。
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