海外営業の英語力【海外営業20年・海外駐在8年半の経験から解説】

海外営業って聞くとすごいエリート集団というイメージを持ってませんか？

海外営業の仕事に興味があるけど自分の英語力ではムリと思ってるかもしれませんが、実は海外営業で働くために必要な英語力はあなたが思うほど高くありません。

この記事では、海外営業で求められる英語力についてご紹介します。

私は一部上場企業の海外営業で20年以上働いており、海外駐在も2カ国・8年半経験してます。その経験に基づいたリアルな実情をご紹介します。

TOEIC700点あれば合格

海外営業で働くには流暢な英語が話せないといけないというイメージがあるかもしれませんが、実際のところは私の職場では英語が苦手という人の方が多いです。

帰国子女レベルの流暢な英語が話せる人は10％もいません。留学経験もなく日本で大学まで英語を勉強してきたという人が大半です。

実際の私の職場の求人の応募資格では英語力TOEIC700点以上が目安としています。

TOEIC700点がどのくらいのレベルかと言うと、IIBC発行データによると2019年度の大学生のTOEIC平均スコアが574点でしたので、それに加えて英会話スクールや独学で英語を勉強すれば届くレベルです。

※出典：IIBC発行「TOEIC®︎Program DATA & ANALYSIS 2020 2019年度受験者数と平均スコア」

もちろん英語が得意なことに越したことはないのですが、まず海外営業に採用されるためにはTOEIC700点レベルがあれば十分です。その理由について詳しく解説します。

海外の取引先とのコミュニケーションはメールが基本

海外営業の取引先とのコミュニケーションは基本はメールで行います。

なぜなら、日本人同士の社内コミュニケーションでもメールが主流であるのと同様に、複数の相手と同時にコミュニケーションや情報共有ができる利便性があるからです。さらに海外の取引先とは時差の問題もありますので。

また英語が母国語でない人との電話だけのコニュニケーションでは聞き間違いや勘違いもありますので、メールの方が後々の理解のズレを防ぐことができます。

電話だと「相手の話が聞き取れなかった」「言いたいことが英語でうまく伝えられなかった」ということが起こりますが、メールだと読み書きの基本ができれば問題ありません。分からない単語があれば辞書で調べればよいです。

ご参考までに、私が仕事で英語を使う場面は以下の通りです。仕事内容によって英語を使う頻度は異なりますのであくまで一例として捉えて下さい。

このように英語を使う場面はほとんどが日々のメールのやりとりです。

会議では自分がずっと喋ってるわけではないですし、電話で話すこともたまにしかありません。また電話で話した後に正しく理解できたか不安な場合は、メールで内容を確認すればよいです。

ビジネス英語は慣れと経験

ビジネス英語では日常英会話とは違って相手に連絡する内容がパターン化することが多いので、慣れてくるとメールを読み書きするスピードも上がっていきます。

パターンが決まってる

ビジネス英語にはよく使う決まったフレーズがあります。例えば以下のようなものです。

このような定番のフレーズは丸暗記すればそのまま使えるし、一部の単語を入れ替えるだけで使い回すこともできます。なのでビジネス英語や英文メールの本を1冊買って覚えてしまえば格段に英語力が上がります。

相手のマネをして覚える

仕事の相手はいわば英語の先生です。相手の使う単語やフレーズは実践で使われる生きた英語ですので、相手のマネをしながら英語の幅を広げていくことができます。

しばらくメールでコミュニケーションして相手が使う英語に慣れてくれば、次は電話で話す機会を増やしていくのがよいです。直接話をすることは相手との信頼関係構築にもつながりますし、英会話の勉強にもなります。

英語力を伸ばそう

これまでお話ししたように、海外営業で働くために必要な英語力は意外とハードルが低いです。もしも海外営業の仕事にチャレンジしたい気持ちがあるなら、少し頑張って勉強すればあなたにも十分チャンスはあります。

最近は様々なオンライン英会話も増えていて、通勤時間や空き時間を使って気軽に英会話の勉強をすることも可能ですので活用してみてはいかがでしょうか。

海外営業に興味がある方はこちらの記事で詳しくご紹介しています。